前回の記事で、リーディングの練習にはぐいぐい読める物語がいいと書きました。
でも、紹介したシドニィ・シェルダンの物語は単語が難しくて、自分にはまだハードルが高い!という人もいると思います。
そんな人に向けて、初心者でもとっつきやすい、簡単な英文で書かれた物語を4つ集めてみました。これをきっかけに、ぜひ試しに自分が気になる物語を手にとってみてください 🙂
目次
簡単な英文で書かれた物語を選ぶポイント
簡単な英文で書かれた物語を選ぶポイント。
それは「1話1話が短めの、短編物語を選ぶ」ということです。
長い物語を選ぶと、買った瞬間は満足します。
と、はじめはモチベーション高く意気込むでしょう。
でもそのモチベーションは、10ページでも持てば良いほうではないでしょうか。英文を頑張って読み進めるものの、ページをめくるごとにモチベーションは下がりはじめ、途中で飽きてやめてしまうのがほとんどです(実体験)。
その理由はなぜでしょうか。私なりに考えた結果、それは以下の2つだと思います。
長い物語は、物語自体のエンジンがかかるまでに時間がかかるから
長い物語は、途中でひと区切りをつけにくいから
以下に、それぞれについて説明しますね。
長い物語は、エンジンがかかるまでに時間がかかる
日本語の小説を読んでいてもそうですが、長めの物語は、面白くなってくるまでに時間がかかることがほとんどです。
開始1ページ目から面白すぎて、目が離せない!止まらない!ということはほとんどないでしょう。
日本語の物語ならまだガマンして読み進められるものの、慣れない英文で、ダラダラ続く情景描写を読んでいても、苦痛でしかありません。たとえ簡単な英文であったとしても、です。
そこでポイントは、なるべく早い段階で、話の起承転結があるような物語を選ぶこと。
それだと、読んでいて「楽しい!」という気分がすぐに味わえるので、英文を読む抵抗感がおさえられます。
長い物語は、途中でひと区切りがつけにくい
どうしても長い物語だと、一気に読み切るのが難しく、細切れに読んでいくことになります。
すると日本語で書かれた物語ならまだしも、英文で書かれたものだと、話の前後関係を覚えておくのが難しかったり、どこでひと区切りをつけるかが難しくなってしまいます。
一方、短い物語であれば、スキマ時間でも読むことができます。
それだけでなく、1話を読むごとに「物語を最後まで読み切れた!」という自信・満足感が得られます。
ということで、挑戦するとっかかりとしてオススメなのが「ショートショート」系の簡単な物語。
英語だとflash fictionというそうです。またはmicro story、short short storyなどとも呼ばれているとのこと。
ショートショート系で、英文が簡単な物語はコレ!
上記をふまえて、私がおすすめする、英文が簡単な短編物語を紹介します。
①英文+日本語訳つきで、泣ける物語
タイトル | どんどん読める 心温まる 英語で泣けるちょっといい話 |
簡単レベル | ★★★★ |
初級3000語レベルの簡単な英単語をベースとした、泣ける物語を20話収録。
見開きで左ページに英文、右ページに日本語訳が載っているので、わからないところがあっても意味を確認しながらサクサク読み進められます。
レベルとしては1番簡単な、★4つ。
②英文で読む、星新一の物語
タイトル | THE CAPRICIOUS ROBOT(きまぐれロボット) |
簡単レベル | ★★★☆ |
日本のショートショート物語といえば星新一。有名な「きまぐれロボット」の英文バージョンです。
星新一の物語は、英文も簡単でシンプルなものが多く、しかもオチが毎回あって「そういうことか〜!」と楽しめるのが良いところ。
はじめて「きまぐれロボット」に触れる人であればなおさら、ショートショートの面白さにハマること間違いなし。
巻末に英単語の説明などもついているので、初心者にやさしいつくり。簡単レベルは★3つ。
童話系で、英文が簡単な物語はコレ!
ショートショートもいいけど、昔ながらの名作のような、いわゆる「物語」が読みたい!という人には、以下をおすすめします。
①大人になると意味がわかる名作物語
タイトル | The Little Prince(星の王子さま) |
簡単レベル | ★★☆☆ |
言わずと知れた名作「星の王子さま」の英文バージョン。
「子どものころに読んでもさっぱり意味がわからないけど、大人になって読んだら真の意味がわかってじーんとくる作品」ベスト1位ではないでしょうか?
中でもバラ(彼女)と王子(彼氏)の関係性は、私は正直、子どもの頃に読んだときはあまり意味がわかっていなかったですね〜。
難しい英単語や英文は、本の後ろに訳がついています。
また、日本語訳の本もいろいろ出ているので、英文と読み比べてみるのも面白いです。
②表紙だけでジャケ買いできる、有名な物語
タイトル | Winnie the Pooh |
簡単レベル | ★☆☆☆ |
「くまのプーさん」の原書です。これ、表紙がとっても可愛いですよね。
持っているだけで楽しくなれるし、電車やカフェで読むときにも気分が上がる。
挿絵も豊富で、イラストを見てるだけでも癒やされます。
英文も、子供向けに書かれたものなので簡単で、初心者にはぴったり。
とはいえ、原書なので中身は英文オンリー。日本語はついていないので、簡単ではありますが簡単レベルは★1つとしておきました。
いかがだったでしょうか。「洋書って興味あるなー…でもなー…」と、これを読みながら立ち止まってしまっているあなた。始めるなら今です!
英文で書かれた本を買うのって、はじめは抵抗があるかもしれません。
でも、物語を1つ読み切れると、英文を読むことに自信がついて世界が少し変わりますよ 🙂 ぜひ試してみてくださいね!