学校で使っていた英語教材を卒業して、「さて今度はナマの英語に触れよう!」と思ったとき、とりあえず手を伸ばすのがニュース英語ではないでしょうか。
しかし、
と、絶望しますよね。わかります。
私は今でこそ、比較的リスニングが得意になり、ニュースで聞き取れない部分も少なくなってきました。
でも、かねてよりずっとニュースが聞き取れないことで悩み、試行錯誤してきたのは事実です。
この記事ではそんな私が思う、「英語のニュースが聞き取れない2つの理由」と「聞き取れるようになるための練習方法」をご紹介します。
目次
【重要】ニュースが聞き取れないと他の英語も聞き取れない
ニュースが聞き取れない理由に入る前に、まず「ニュースの英語」の立ち位置をおさらいしてみます。
私は、数あるナマの英語のなかでも「ニュースの英語」は、簡単な部類に入ると考えています。
個人的には、難易度順に以下のイメージ。
コメディ番組や日常会話 >映画やドラマの英語 >ニュースの英語
というのも、ニュースの英語はゆっくり、はっきり喋ってくれるので、聞き取りやすいからです。
日本でもそうですよね。ニュースはお年寄りも見るし、アナウンサーは丁寧ではっきりした発音で喋ります。
一方、お笑い番組などは超早口ですよね。(自分が日本語を勉強する外国人だったら、お笑い番組の日本語は絶対に聞き取れないと思います。。)
だから、ニュース英語が聞き取れないなら、他の英語も聞き取れない!そう思っても過言ではありません。
それぐらい、ニュース英語は初心者にやさしいです。この記事も参考に、サクッと聞き取れるようになってくださいね 🙂
英語ニュースがどうしても聞き取れない2つの原因
では、私が考える「英語のニュースが聞き取れない原因」を2つあげてみます。
原因① 出てくる語彙を知らないから聞き取れない
1つ目の原因は「ニュースに出てくる語彙を知らないから、聞き取れない」。
語彙は地道に覚えていくしかありません。ニュースで使われる一般用語は限られている(スラングなど汚い言葉は使わない)ので、ある程度の基本をおさえれば、それなりに聞き取れるようになります。
ですが海外のニュースだと、知らない固有名詞も多いですよね。そこが聞き取れないために、挫折しかけている人もいるでしょう。その場合はまず、日本ニュースの英語版で慣れていくのもおすすめです。
でも、もし日本のニュースであっても英語が聞き取れないのであれば、次に述べる原因②が大きいのではないかと思います。
原因② 語順どおりに理解できないから聞き取れない
ところどころは英単語が聞き取れるけれど、ニュース全体としてはボヤーっとして何を言っているかわからない。
音は聞き取れるのに、意味がわからない。
こんな状態になっていませんか?
それは「語順どおりに理解できていないから、聞き取れない」。これ、ニュースが聞き取れない人に多い原因だと思います。
たとえば、
Many people in the United States suffered emotional or mental problems after the terrorist attacks on September 11, 2001.
という英文を訳してみてください。どのような思考回路で意味を理解しましたか?
ニュースの英語が聞き取れない人にありがちなのが、以下のような思考回路。
Many people in the United States(アメリカの多くの人々)を読んだ後に、
目線がウロウロして、on September 11, 2001(2001年9月11日)を発見し、
その後にafter the terrorist attacks(テロ攻撃の後)と理解し、
最後にsuffered emotional or mental problems(感情、または精神的な問題で苦しんだ)で〆る。
英語の勉強を頑張ってらっしゃる方はお気づきかもしれませんが、「返り読み」と言われる、日本人ならではの悪習です。
と思った人もいるでしょう。でも、自分では克服したように思っていても、意外と克服できていない人が多いのです!
事実、ニュースのところどころはわかるのに、全体としては意味がぼんやりして聞き取れないと感じるのは、英語の語順にそって意味が理解できず、混乱してしまうからです。
英語ニュースが聞き取れないなら、試してほしい方法
原因2つがわかったところで、どうやって練習すれば聞き取れるようになるのでしょうか。
「語彙を覚える」ためにニュースを見て、わからない単語を毎回メモする…
「語順通りに理解する」ために自分の頭の中で「語順・語順…」と念じてみる…
そんな練習でもいいでしょう。(ちなみに私は、十中八九で挫折しそうです)
では、私のように挫折してしまいそうな人に向けて、おすすめの練習方法をご紹介します。
ニュース英語を同時通訳者のように聞き取る
おすすめは、「ニュース英語を同時通訳者のように聞き取る」練習です。
私は、無料で試せる「スーパーエルマー」というリスニング教材を使ってみたのですが、それがわりと、ニュース英語が聞き取れない人の練習にぴったりだと感じました。
この教材では第1段階として、以下のように英文がセンテンスグループごとに区切られ、英語→日本語の順で音声が流れます。 (ちなみに先ほどのアメリカ同時多発テロの例文は、このスーパーエルマーからの引用です)
Many people in the United States suffered アメリカの多くの人が苦しみました/
emotional or mental problems 感情、または精神的な問題で/
after the terrorist attacks テロ攻撃の後/
on September 11, 2001. 2001年9月11日の。/
そのあとに第2段階として、以下のように日本語訳の部分が無音のポーズになり、英語→ポーズ(無音)の順で音声が流れます。この無音ポーズ部分で、その区切りの意味をイメージしてみます。
Many people in the United States suffered(無音のポーズ)/
emotional or mental problems(無音のポーズ)/
after the terrorist attacks(無音のポーズ)/
on September 11, 2001.(無音のポーズ)/
最後に第3段階として、元の英語そのままが流れます。
この段階を踏むことで、英語の語順で反射的に内容を聞き取れるようになる、という仕組み。
聞いた英文をどんどん忘れていってしまう人(保持・リテンションが苦手な人)にもおすすめです。
これの良いところは、まさに同時通訳者が英語を聞き取り、翻訳するのと同じ練習方法をとっている点。
そして、CBSやVOAといったニュースを扱っているので、テキストを勉強すればニュースの語彙も一緒に勉強できてしまう点です。
ニュースを聞き取れる人が本当にこの方法をやってた話
私の個人的な話なのですが、普段通っている英会話教室に、ネイティブ並に英語ができる、英語ペラペラな生徒さんがいるんです。
その人を見て私はいつも「すごいな〜」と思っていたのですが。
この英会話教室には、日本語で受講する「長文読解」の授業があり、当てられた人が英文を読んで日本語に訳すんですね。
そこで、その英語ができる生徒さんが日本語訳をするとき、まさにこの方法で訳してるんですよ。つまり、
Many people in the United States suffered アメリカの多くの人が苦しみました/
emotional or mental problems 感情、または精神的な問題で/
みたいな感じです。
だから、新聞のニュース記事のように難しい英文でも、その生徒さんはものすごいスピードで訳して理解してるんです。
と、気づいた瞬間でした。(おそらく、その人はスーパーエルマーはやっていないので、本当にネイティブ思考なんだと思います)
よって、この思考回路を身につけることがネイティブに近づく、ひいてはニュース英語も聞き取れるようになる最短経路と感じています。
ニュースの英語が聞き取れない原因と練習法のまとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、ニュースの英語が聞き取れないと悩んでいる人に向け、聞き取れない原因と、聞き取れるようになるための方法を紹介しました。
私も試したスーパーエルマーは、公式サイトから無料視聴サンプルを貰うこともできるので、ぜひ試してみてください 🙂
10日間ほど練習すれば、聞き取りのコツがつかめてくるはずです!
※なお、スーパーエルマーの効果的な勉強法についても記事↓を書いたので、そちらも読んでみてください!
ニュースをさくっと聞き取れるようになり、次のステップに速く進めることをお祈りしています 🙂
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