私がTOEIC700点レベルとか、それ以下だったころ、よくこんな話を耳にしました。
「TOEICは800点台の壁があって、なかなか越えられない」
だから私もなんとなく、こう思っていました。
「800点に到達するのも大変なのに、900点レベルに行くにはだいぶ時間がかかるんだろうな」
ところがフタを開けてみたら、790点をとった次のTOEICで、930点。
800点台をすっとばし、一気に900点台まで行ったことになります。
とはいえ、私は特別、英語に秀でた才能があるわけでもないし、900点台をとるまでに色々な試行錯誤をかさねたのも事実。
決して「楽して○ヶ月でTOEIC900点はとれる!」なんて口が裂けても言えません。
でも逆に、試行錯誤をかさねたからこそ、どうやって勉強すればTOEIC900点レベルに行けるのか、コツはわかるようになりました。
それと同時に「楽して○ヶ月で!」みたいな謳い文句が多すぎることで、迷ってしまったり、自分の勉強法が正しいのか、わからなくなってしまう気持ちもよくわかります。
今回の記事では、かつての私のように迷っている人に向けて、TOEIC900点のレベルってどのぐらいなのか?という実体験と、そのレベルに向けた勉強法を紹介します。
目次
私がTOEICで900点を超えたときのレベル感
私がTOEICで900点を超えたとき、正確には「930点」だったのですが、そのときのスコア表を掲載します。
リスニングは以下のような感じ。
リーディングは以下のような感じでした。
TOEIC 900点を超えたときの、私の英語レベルは以下のような状態です。
海外への一人旅ができるようになった。自分で航空券と宿だけとって、ふらっと海外へ行けるようになった。
日々の仕事で、英文メールを読んだり返信したりを、まったく抵抗なくできるようになった。
ウトウトしているときにTVで英語が流れていても、その後起きたときに、さっき○○の話してたよね?とわかるようになった。(これは自分でもびっくりしました)
英会話は、まだペラペラには程遠い。つっかえながら、言いたいことをなんとか伝えられる。
TOEICを受験したときの感覚としては、以下のようなレベルでした。
リスニングは、文字で記憶するのではなく、イメージで記憶するレベルに上がった感覚。(聞き終わった後に、具体的に英文で何と言っていたかは忘れたけど、イメージで○○の話をしていたなーって思って答えを選べる感じ。)
リーディングは、10分以上の時間が余るようになり、自分でもビビる。(何かの間違いじゃないかと、自分でも不安になりました。単純に、英文を読む速度が上がったようです)
TOEICって、ずっと得体のしれないモンスターのように思っていたけれど、だいぶ霧が晴れて、全体像が把握できるようになった感覚。理解できない部分がほとんどなくなり、自分のコントロール下に置けるようになってきた感じ。
もちろん、TOEICの点数だけで、英語レベルが判断できるわけではありません。私は今でも、ドラマや映画は聞き取れないところがたくさんあるし、英会話も得意ではないです。ペラペラの人を見ると尊敬します。
でも、900点未満だったころに比べると、明らかに「変わった」という感覚はあります。
TOEICが900点台になったから英語レベルが上がったのか?
それとも、英語レベルが上がったからTOEICで900点台がとれるようになったのか?
ニワトリと卵の議論になってしまいますが、いずれにせよ「TOEIC900点台の英語レベルになったから見えてくる世界」というものがあると感じています。
TOEIC900点レベルになるための勉強法
リスニングとリーディング、どちらの点数が伸び悩んでいるかにもよりますが、リーディングで400点ぐらいの実力があるのであれば、リスニングに力を入れることをおすすめします。
なぜなら、私のケースになりますが、直近3回のTOEIC点数を比べてみると、以下のようになっています。
Total | Listening | Reading | |
前々回 | 755点 | 380点 | 375点 |
前回 | 790点 | 365点 | 425点 |
今回 | 930点 | 485点 | 445点 |
Listeningが一気に100点アップしていることがわかります。
リーディングって、学校の勉強でも重視されるため、そこそこできる人が多いと思います。私もそうでした。
でも「リスニング」って、学校でもあまり勉強してこなかったから、伸びしろが大きいんですよね。
特にTOEICのPart3や4に苦手意識を感じている人は、かなり伸びしろがあると思います!
以下に紹介するのは、私が900点レベルになるまでに実際にやってみて、効果を感じた勉強法です。
もし「自分はまだやっていないな」と思うものがあったら、試してみてくださいね 🙂
① 実践で英会話の機会をむりやり作る
机での勉強から、実践での勉強にシフトする。
これだけでも、間違いなくリスニング力は伸びます。
私の場合、さきほど言った「リスニングをイメージで記憶できるようになった」のは、実際に英会話をこなしたからと言っても過言ではありません。
という人は、積極的に英会話教室などを使ってみてくださいね。
英会話教室は「英語を教わる場」ではなくて「英語を話す実践の場」と考えるのが、上達のコツです!
外での実践練習ならコレ!
寄り道せず、本気でTOEIC900点レベルを目指したい!という人には、結果にコミットするライザップ イングリッシュというものもあります。以下の記事で紹介しているので、興味があれば読んでみてください 🙂
家での実践練習ならコレ!
という、私のような面倒くさがりな人におすすめは、家でPCやスマホさえあればできる、オンライン英会話。
もしまだ使ったことのない人は、ぜひ無料の体験レッスンだけでも受けてみてください!自分でも気づかなかった苦手ポイントがわかるはず。
個人的に、1番とっかかりやすくて、続けやすく、料金もリーズナブルなのはDMM英会話。
スタンダードプラン(毎日1レッスン25分)で、月額5,980円。
無料登録すれば、2回のレッスンが無料で受けられるし、教材も見ることができるのでオススメです 🙂
② 英会話の音声を聞き、ポイントをつかむ練習をする
本来なら英会話の実践が、レベルアップには1番効果的な勉強法ですが、独学でなんとかしたい人もいますよね。
私も「人と話すのって精神的に疲れるしなぁ…」という、なるべくなら1人でできる勉強法を模索していたタイプなので、気持ちはわかります。
そんな人におすすめは、英語での会話をひたすら聞き、ポイントをつかむ練習をする勉強法。
TOEICのリスニングPart3や4が苦手な人って、聞いたそばからどんどん忘れていくという状態になりがち。
なぜなら「すべての情報を聞き漏らすまい」という意識で、目の前の英単語に気をとられて、会話全体を文脈として理解できていないからです。私もそうだったのでよくわかります。
この状態の人が壁をのりこえるために必要なのが、「まずは詳細はどうでもいいから、何を話しているかを何となくつかむ」スタンスにシフトすること。
会話って言うと、海外ドラマや映画?と思うかもしれません。
ですが個人的に、効率よくTOEIC900点レベルを目指すのであれば、海外ドラマや映画を見て勉強するのはオススメしません。
もちろん長い目で見ると英語レベルは上がりますが、難易度が高く、TOEICのレベルが上がるまでに挫折する可能性のほうが高いです。だったら、英会話教室などでレッスンを受けたほうが良いです。
独学の勉強法ならコレ!
私が個人的におすすめするのは、他の記事にも何度か登場していますが、㈱リクルートが運営しているスタディサプリENGLISHというアプリです。
「TOEICコース」「日常英会話コース」の2種類があるのですが、もちろんこの記事を読んでくれている人には「TOEICコース」がおすすめ。
TOEICコースについては以下の記事でも紹介しています↓
ですが、TOEICコースに登録すると「日常英会話コース」も無料で使い放題になるので、個人的には日常英会話コースのリスニング練習がTOEIC対策にかなり使えます!
これは、先ほど言った「英語を聞いたそばから忘れていく」「聞き終わったころには、何を言ってたか覚えてない」という悩みをかかえている人には、特におすすめの勉強法。
日常会話コースの勉強法については以下の記事でまとめています↓
私のTOEICスコアを見ていただくとわかりますが、
リスニングで「長めの会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる」が100%です。
ここが100%を取れているのは、この「会話からポイントをつかむ」練習をしたことが大きいです。
このパーセンテージが良くない人は、参考にしてみてくださいね 🙂
いかがだったでしょうか。今回はTOEIC900点を超えたときのレベル感と、そのレベルに到達するまでの勉強法を紹介しました。
TOEICはリスニングのほうが圧倒的に伸ばしやすいし、リスニングが得意になると世界も変わります!ぜひ、参考にしてみてくださいね!